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忙しく過ぎる日々のなかで、「今日もなんだか気が沈むなぁ……」「仕事や家事はこなせているけど、どこか気が張りつめたまま」という感覚はありませんか? 子育ての真っ最中だったり、職場の責任が重くなったりして、ときにはホッとする時間が欲しくなりますよね。

実は、毎日の暮らしで「ごきげん」を積極的に感じられるかどうかが、心の安定や周囲とのコミュニケーションに大きく影響してくるのです。

なにも大きな成功をつかんだから「ごきげん」になるわけじゃありません。ちょっとした工夫で、一日のなかに“嬉しい”ほっとする”瞬間を増やし、毎日を明るく彩ることができるんですよ。

「でも、忙しすぎるとそんな余裕なんてないし……」と思うかもしれません。でも、それも大丈夫。少しだけ意識を変えるだけで、意外なほどスルスルと“ごきげんスイッチ”を入れられるようになります。この記事では、そのためのシンプルだけどパワフルな新習慣をご紹介しますね。ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの心がふっと軽くなり、何気ない日々の中にこそ幸せを感じられるようになるはずです。

私たちは普段、ポジティブに生きたいと思いつつ、「仕事だから仕方ない」「家事や育児があるから、楽しみは後まわし」といった声を心の中でかけていることが多いのではないでしょうか。それが習慣になってしまうと、「ああ、毎日がただ過ぎていくだけ……」という気分に陥りがちです。

実際、私がカウンセリングをするときにも「朝の通勤時に、電車の中でずっと気分が沈んでしまう」「仕事に出る前からなんだかイライラして子どもにあたってしまう」などのお声をよくいただきます。「きょうも張り詰めて乗り切らなくちゃ」という意識が、無意識に“不機嫌”を生み出してしまうんですね。

これには日本特有の文化や気質も関係しています。たとえば、「いい大人ははしゃぎすぎちゃいけない」とか「忙しい時期なんだから、楽しいことは我慢すべき」といった考えが、私たちを無意識にネガティブへ引きずりやすいのです。仕事や家事をこなしながら「ごきげん」でいるなんて難しい、という思い込みがあるんですよね。

さらに、「ごきげん」であることを周りに見せるのは、自己主張が強すぎるのではないかという遠慮もあって、結果的に曇り空のような表情で一日を過ごしてしまう……。そんな毎日が続けば、当然気分も停滞していき、いつのまにか自分に自信も持てなくなったり、対人関係でもどこか不満を抱えがちになってしまいます。

だけど実は、たったひと工夫するだけで、毎日の当たり前の光景がちょっとだけ鮮やかに見えてくることも多いんですよ。

そうなると、不思議なくらいストレスも軽減され、人間関係も円滑になりやすいんです。何も大げさな取り組みは必要ありません。「小さなときめき」「小さな感謝」を拾い上げるだけで、“ごきげん体質”に近づくことができるんです。

ごきげんになると、一気に人生が明るくなる――と頭でわかっていても、実際にそれを定着させるのは難しく感じますよね。でも、実はそこまで大変なことじゃありません。大切なのは、毎日の中に「気持ちをふっとほぐすスイッチ」をいくつか用意しておくことです。

私たちが「不機嫌」や「なんとなくモヤモヤ」を感じているときというのは、脳の中でストレスホルモン(コルチゾール)が増え、過度な緊張状態に陥っている可能性が高いです。すると、心にも体にも余裕がなくなり、ほんの些細なことでも「嫌だな」「苦しいな」と感じやすくなってしまう。つまり悪循環です。

一方、ちょっとでも「嬉しい」「ほっとする」という感覚を味わうと、ポジティブなホルモンが分泌されて、脳がリラックス方向に切り替わります。そこでおすすめしたいのが、「今すぐにでも小さくできる新習慣」を日常に仕込んでおくことです。

ポイントは以下のような感じです。

朝イチの5分は呼吸を意識してみる

家事や仕事の合間合間にミニ「ごきげん儀式」を入れる

夜は自分を褒めてあげるシンプルな言葉を1つ口にする

どう?シンプルでしょ??

でも、これが意外と効果バツグンなんです。実践するときは、とにかく「ラクな気持ち」でいることを意識してください。

すべて完璧にしなくていいし、できない日があっても自分を責める必要はまったくありません。続けられるかどうかだけがポイントなんです。

毎日を「ごきげん」に変える新習慣
ステップ1:朝イチに5分だけ深呼吸
目覚ましが鳴って、布団から出るまでの間でもいいので、少しだけゆっくり呼吸してみましょう。ポイントは「意識してゆっくり息を吐く」こと。吸うより吐くほうを長めにすると、脳が「リラックスしよう」と切り替わりやすいです。

ここで「今日一日のうち、どんな小さなことでも楽しみを感じたい」とイメージしてみるのもおすすめです。科学的にも、寝起きの脳は暗示を受け取りやすいと報告されていますから、その時間にポジティブな言葉をかけてあげるだけでも効果的なんですよ。

ステップ2:合間に「3秒ごきげん儀式」
朝ごはんを食べたあと、仕事の休憩、夕食をつくる前、洗濯物を畳む前後……。そんな「スキマ」タイムに、たった3秒でいいから「口角を上げる」だけでも構いません。「え?それだけ?」と思うかもしれません。でも、この口角をクイッと上げる動作には脳科学的にも「笑顔モード」の信号を脳に送る効果があるとされています。

もしよければ、一緒に「ありがとう」と声に出すのもいいですね。「朝ごはん食べられてありがたいな」「メールが無事に送れた、ありがとう」など、本当に些細なことでOKです。1日に何度かやるだけで、驚くほど気分が軽くなりやすいですよ。

ステップ3:夜寝る前の「セルフ褒めタイム」
一日の終わりには、軽く伸びをしながら「今日もいろいろあったけど、私よくやった!」とひと言自分をねぎらってみてください。英語圏では「セルフ・コンパッション」と呼ばれ、自己肯定感を高めるうえで重要だとされています。

もしエネルギーが残っていれば、3つだけ「ほめポイント」をノートに書き出すのもおすすめ。「あの仕事、昨日より早く終わった」「いつもより機嫌よく家族にごはんを出せた」など、どんな小さなことでもOKなんです。寝る前にほんの少しだけ“自分を承認”してあげると、翌朝の気分がぐっと変わりますよ。

ステップ4:困ったときは「ご褒美時間を用意する」
もし、どうしてもイライラや憂うつが強い日があるとしたら、あらかじめ「ご褒美時間」を用意しておくのも手です。例えば、好きなカフェで15分だけ本を読む、ちょっといいチョコレートを一粒だけ食べる、お風呂でアロマを炊いてみる……なんでもOK。

これも意外と効果的で、「大変だったけど最後にはご褒美がある」だけで、ネガティブ思考に支配されにくくなります。しっかり頑張った自分に対して「お疲れさま、ちゃんと楽しんでいいんだよ」と脳に信号を送るイメージです。

ポイント説明:ごきげんでいるからこそ周りもやさしく変わる
毎日をごきげんにする習慣について、あまり大げさに構えすぎる必要はありません。大事なのは「ほんの数秒?数分でもいいから、意識してポジティブな感情にフォーカスする」ことです。

実は、私たちは放っておくと「悩み」や「不満」に注意が向きがち。だからこそ、意図的に“ごきげん”を味わう時間をつくると、それだけで脳にポジティブなホルモンが回ってきます。これは「自分を甘やかしているわけではないの?」という声が聞こえてきそうですが、まったく問題ありません。むしろちょっと甘やかすくらいで、ちょうどいいんです。

さらに面白いのは、ごきげんでいると、まわりが自然とやさしく応えてくれることが多いんですよね。あなたが笑顔でいるだけで、家族や同僚のイライラを軽減する効果も期待できる。心が不思議と「互いにやさしくしよう」モードに入りやすくなるんです。

毎日を「ごきげん」にするおすすめ習慣、いかがでしたでしょうか? 大げさな目標や特別なスキルが必要なわけではありません。むしろ、「いまこの瞬間」に小さな嬉しさやホッとする気持ちを味わうだけで、脳も心も軽やかに変わっていきます。

私たちはつい、「仕事や家族のことで忙しいから、楽しむなんて後回し」「ごきげんは余裕のある人だけの特権」みたいに思いがち。だけど、実際は、余裕をつくるからこそ心身が整い、結果的に家事や仕事もうまく回りはじめるんですよね。

ぜひ今日から、朝の5分呼吸、合間の3秒儀式、夜のほめ言葉など、どれか1つでも取り入れてみてください。あなたが少しずつ“ごきげんスイッチ”を入れられるようになると、不思議と人生の歯車がスムーズに動きはじめる感覚を味わえるはずです。隣の家族や同僚にもやさしく微笑みかける気持ちの余裕が湧いてきたら、もうあなたは“ごきげん体質”に変わりはじめていますよ。

バタバタと落ち着かない世の中だからこそ、あえて小さな幸せを拾う習慣が大切。その積み重ねが、毎日の暮らしをやわらかく、そして豊かにしてくれます。自分をいたわるのは決してワガママなんかじゃありません。どうか遠慮せずに、ちょっとだけ自分に甘えて、心を緩めてあげてくださいね。

いつも応援しています。あなたの今日が、明日が、そしてこれからの日々が、“ごきげん”で彩られますように。

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