今回は、「自分会議で夢に向かって突き進む5つの手順」というテーマでお届けします。
「自分会議」とは文字通り、“自分自身とじっくり対話する時間”のこと。外の情報や周囲の声に振り回されがちな現代だからこそ、定期的に自分の想いや願いを整理し、“本当に求める生き方”に意識を向けることが大切なんです。
夢や目標は、大きくても小さくてもかまいません。一歩ずつ進んでいくなかで私たちは「自分の在り方」に気づき、活力を取り戻し、本当に望む人生を形にしていけるのです。今回の記事を読んでいただくと、忙しい日常の中でも取り入れやすい「自分会議」の基本ステップがわかり、きっと前を向くきっかけが得られるはずですよ。
それではさっそく始めましょう。
私たちは仕事や家事、育児、さらにSNSなどの情報に囲まれる日々を送っていますよね。気づけば「自分が本当に何をしたいのか?」が後回しになりがちではないでしょうか。
「周りが期待するから」「常識的にこうしなきゃ」
「今日も予定がぎっしりで、考える余裕がない」
「夢や目標はあるけど、日々の雑務やストレスで頭がいっぱい」
こうした状態が続くと、外の因に振り回され、心がカチコチになってしまいます。すると本来もっているあなたの才能や好奇心が発揮できないばかりか、いつの間にか“夢”自体を見失いかねません。
心理学でも「フォーカスの原理」と呼ばれるように、私たちの注意は常に「もっとも刺激の強いもの」にとらわれやすいという性質があります。忙しいとどうしても「今すぐ対処しないといけない事柄」に集中しがちになり、将来に向けた大事な夢や目標は“後回し”にされてしまうのです。
だからこそ今、「自分会議」の時間を持つ意義が大きいのです。忙しい中でも、“自分の内側の声”を聴く習慣を作ってあげるだけで、不思議と心が元気になり、次のアクションへと向かえるようになりますよ。
では、実際にどうやって「自分会議」を行えばいいのでしょうか?
ここでのキーワードは「潜在意識」です。潜在意識とは、私たちが普段気づいていない領域で働く心の仕組みのことで、悩みやストレスがたまっているときほど、この潜在意識にある本心が押し込められがちなんです。
自分会議は、そんな潜在意識の声をなるべくシンプルな方法で引き出し、明確にする行為。たとえば、メモを書く、鏡の前で独り言を言ってみる、呼吸を整えつつ心に浮かぶ言葉をノートに書き出す……といったやり方で構いません。大切なのは「夢や目標、あるいは今の悩みを紙に書き出し、客観的に眺める」ことです。
最新の心理学研究(スタンフォード大学 2019年など)でも、「紙に書く」という行為が感情や思考を整理し、潜在意識が抱えている“本当の願い”を浮き上がらせる効果があると示唆されています。紙に書くことでいったん外の世界に“言葉”として出せるため、自分の心と対話がしやすくなるわけですね。
つまり、「自分会議」はただの独り言ではなく、自分を励まし、前に進むエネルギーを生むための“内面的サポートツール”ともいえます。今からご紹介する5つのステップを取り入れるだけで、あなたの夢へ向けた道のりがぐっとスムーズになるはずです。
手順1:静かな場所で1日5分の「自分の時間」を確保する
時間的に忙しいほど、これが難しく感じられるかもしれません。でも一度やってみると、たった5分でも驚くほど“ホッ”とする瞬間が生まれます。コーヒーを入れる合間、トイレの中、車の中――場所はどこでもOK。落ち着いて呼吸を整え、深呼吸しながら「よし、自分会議しようかな」と意識を向けてみましょう。
手順2:メモを片手に「今の気持ち」を書き出す
ノートや手帳、スマホのメモ機能など何でも使いやすいツールで大丈夫です。ここで大事なのは「思いついたことをそのまま書く」こと。悩みや好きなこと、ワクワクするアイデア、どんな言葉もありのままに書いてみましょう。
手順3:「夢リスト」を1行でも書き足す
もし夢がハッキリしていれば、その関連する一言を書く。夢が曖昧なときでも「こんな仕事をしてみたいかも」「こういう暮らしに憧れる」と思い浮かんだことをサラッと書き足しましょう。潜在意識は“言葉化”されるほど意欲を高めます。
手順4:ポイントは「自分を攻めず、次の行動を一歩決める」
書いた内容を見て、「どうしてこんなこと考えちゃうんだろう」と自分を責める必要はありません。むしろ「へぇ、今の私はこんな思いを抱えてるんだな」くらいのゆるい受け止めが大切。そのうえで「じゃあ明日はこのアイデアを1つやってみようか」と“すぐできる一歩”を決めましょう。
手順5:結果がどうあれ、最後は「今日はよくやったね」と自分を称える
何か行動した結果うまくいかなくても大丈夫です。それを確認できたこと自体が“進歩”だからです。「失敗」も「停滞」も、夢を形にするうえでの大切なプロセス。“自分会議”を終えたら、必ず「えらかったね」「今日もよくがんばった」と自分をねぎらってくださいね。
なぜ「会議」という形がいいのか?
自分会議というと「ただの独り言」に思われがちですが、“会議”と呼ぶのには大きな意味があります。会議には議題があり、議事録があり、次回への持ち越し案件がある。これらを自分一人に適用するだけで「流される時間」から「意義ある時間」へと変わるんです。
たとえば、会社の会議は「進捗確認」「問題点の抽出」「次のアクションの決定」をしますよね。同じように、自分会議でも
進捗確認:最近の自分、どう調子?
問題点の抽出:気になること、不安なことは何?
次のアクション:明日やってみたいことは?
という感じでシンプルに行うと、自然に自己対話がはかどります。
さらに会議が終わったら「次回の開催」も決めておくのがポイント。週に1回や毎日5分など、スケジュールに入れてしまえば、どんなに忙しくても続けられます。