でも、いざ何かをしようと思っても、「本当に変われるの?」「いつ時間をとればいいの?」と考えてしまいがちですよね。
そこで今回は、「一週間」という短いスパンで試せる具体的な方法を5つご紹介します。
一週間??ほんの7日間ですが、人の心や行動には想像以上に大きな変化が起こりやすいもの。あなたの心を重くしている悩みやモヤモヤが、ちょっとでも解消に向かうきっかけになれば嬉しいです。
日々の暮らしで、
「このままの自分じゃダメだって頭ではわかっているのに、動けない」
「仕事に追われ、家事や育児に追われ、気づけば一日が終わってしまう」
「変われるような大きなチャンスもなく、毎日が同じ繰り返し」 そんな風に感じることはありませんか?
実際、私たちが「変わりたい」「新しいことを始めたい」と考えても、すぐに行動に移せない背景には、いくつかの心理的ハードルが存在します。たとえば、
未知への不安:やったことがない習慣やスキルに、どこかで不安やストレスを感じてしまう。
完璧主義:変化をするなら「きっちり成果を出したい」と思いが強すぎて、一歩目が踏み出せない。
現状維持バイアス:いまの状態がすでに「慣れ」になっていて、多少ツラくても新しい行動が起こしにくい。
しかし、心理学や脳科学の視点でいうと、この「現状維持」もいったん小さく崩れ始めると、そこから雪崩をうったようにガラリと日常が動くことがあります。実は、それを可能にするのが、「一週間」というちょうどよい期限設定なのです。
心理学の研究では、「人の脳は長期目標を掲げると、なかなか実感がわかずに先送りしやすい」と報告されています。逆に、「ちょっとがんばれば手が届きそうな短期間の目標」は“脳の関心のネットワーク”を刺激してくれるとも言われています。
一週間は、長すぎず短すぎない期間。
やってみるリスクが小さい
成果が早く確認できる
失敗してもすぐリカバリーできる
この特性が、行動に移しやすく脳にポジティブなスイッチを入れやすいのです。
そこで今回、短い期間で「やってみたら、人生に小さな突破口ができそう」と思えるメソッドを5つピックアップしました。どれもコストがあまりかからず、今すぐ取り入れられるもの。ぜひ楽しみながら、一週間だけでも試してみてくださいね。
1.「朝5分の深呼吸タイム」を習慣にする
忙しいなかでも、朝起きたときの5分を“呼吸のための時間”として確保してみませんか?
布団の中ででもかまいません。目が覚めたら、まず「今日はどんなふうに過ごそうかな」と軽くイメージします。
軽く背伸びをして、ゆったり3回ほど深呼吸。鼻から吸って、口から「はぁ」と吐きましょう。
5分だけ時計を見ないで、「まだ少し呼吸してみよう」と続けます。
これだけでストレスがかなり和らぐことが、マインドフルネスの研究でも報告されています。精神的な安定が増すと、日中の行動にも余裕が生まれます。
「朝はバタバタで無理!」という方は、夜寝る前でもOKです。“一日の終わりに5分だけ深呼吸”と決めてみるだけで、心と体がほっとゆるみはじめるんですよ。
2.「使っていないモノ」を一週間で手放す
部屋やクローゼットを見渡して、ここ半年以上使っていないモノがあれば思いきって手放す、というチャレンジです。
1日1個でいいので、捨てるor 気持ちよくなるように整理する。
大きな家具は厳しければ、引き出しのなかの書類や小物でもOK
心理学者マーティン・セルグマンによると、「物理的空間を整えることが心の整理にもつながる」と指摘しています。家にスペースが生まれると不思議なくらい頭の中もクリアになり、「新しい何かをやってみようかな」というワクワクが生まれやすくなるんです。
3.「小さな目標」を一週間だけ宣言してみる
人は周りにコミットすると不思議なほどやる気が続きやすいもの。
SNSや家族、友人に「今週これやってみる!」と宣言する
なるべく具体的に、「◯◯の勉強を1日10分だけやる」「3駅分歩いて通勤する」など、行動レベルで設定
エールをもらうと達成しやすくなるし、誰かが見てくれていると思うだけで不思議とモチベーションが続きます。
さらに、実行できたら小さくアピールして褒めてもらいましょう。「ちゃんと続けてて偉いね」「私もやりたい!」という言葉に後押しされて、予想以上にやり切れるかもしれませんよ。
4.「一週間限定SNS断ち」or「SNS時間制限」を試す
もし、「なんとなくSNSを見ていたら一日が終わる…」と感じているなら、この機会にSNSと少し距離を置いてみるのはいかがでしょう?
まったく見ないのが難しければ「SNSは夜8時以降は開かない」などのルールでもOK
お仕事で使う方は「タイムリミット」を設定し、タイマーをセットしてスクロールしすぎないようにする
SNSに費やしていた時間やエネルギーを別の行動に回すと、「あれ、思ったよりいろんなことができる!」と気づく瞬間がきます。現代は常に情報が洪水のように押し寄せる時代。だからこそ、一週間SNSを控えめにすると、内側からパワーがわいてくるんです。
5.「一日一回だけ“ありがとう”を増やす」
家族や同僚、友人に対して、いつもよりほんの少し多く「ありがとう」と言うのを意識してみる。
すでに挨拶がわりに言っている方もいるかもしれませんが、「目を見て、伝える」ことを意識
たった一言を足すだけでOK。「いつも洗濯してくれてありがとう」「ほんと助かります、ありがとう!」などなど
感謝の言葉は、自分にも相手にも「ポジティブな循環」を生み出します。カリフォルニア大学バークレー校の研究では、感謝を日常で表現する人ほどストレスレベルが低く、幸福度が高いと報告されています。一週間意識するだけでも、意外なくらい周りとの関係が和らぎ、自分自身の心まで温かくなるんですよ。
この5つの方法、どれを選んでも大丈夫です。さらに、よりスムーズに続けられるためのポイントがこちら。
「完璧を目指さない」こと。
人は、ちょっとでも失敗すると「もう無理」「やっぱり私にはできない」と投げ出してしまいがち。でもこの一週間チャレンジは、失敗してもまた次の日からやり直しができるように短期間で設定しています。
たとえば、SNS断ちが挫折しても、次の日にリスタートすればいい。朝の5分深呼吸ができなかったなら、夕方にやってみてもOK。気楽に続けられるのが最大の利点です。
一週間で人生を変えるための具体的方法5選、いかがでしたでしょうか。
朝5分の深呼吸
不要なモノを一週間で手放す
小さな目標を宣言する
SNS時間制限or断ち
一日一回の感謝を増やす
どれか1つでもピンときたら、今すぐメモして試してみてください。あなたの中にある“前向きなエネルギー”は、意外なほど少しのきっかけで湧き上がってきます。
完璧でなくていいし、途中で挫折してもOK。大事なのは、“やってみようかな”と心が少し動いたその瞬間を見逃さず、小さな行動に移すことです。行動が変われば、結果として暮らしぶりや心の状態も変わり、誰かとのコミュニケーションもほんの少し柔らかくなるかもしれません。
こうした小さな挑戦の積み重ねが、気づけば「なんだか私、前より自分のことが好きかも」と思えるきっかけになっていくんです。あなたが一週間後、ちょっとした自信やワクワクを手にしているよう、心から応援しています。